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2020/5/10(日)

お産について(陣痛時の過ごし方)

こんにちは。

新型コロナウィルスの影響で、お産の立ち会いや面会が禁止となり、

思い描いていたお産ができない、一人で不安と思われている方も多いと思います。

そんな中、赤ちゃんを無事に迎えるためにがんばろうと思われていることと思います。

今回は「陣痛時の過ごし方」のお話しです。前回の「陣痛」についてと合わせて陣痛を知ることで、

安心して過ごせる力になればと思います。

 

陣痛時の過ごし方として「リラックスする」ことが重要です。

 

リラックスすることで

・体の力が抜けて筋肉や骨盤が緩み、赤ちゃんが骨盤の中に入りやすくなります。

・胎盤の血流が増えて赤ちゃんに送る酸素や栄養が増えます。

・ホルモンが正常に働き、お産の流れをスムーズにします。

・体を休めたい、歩きたい、腰を振りたい、いきみたいなど自分が今どうしたら楽になるのか、産まれる

ためにどういう行動をとったらいいのか自分の体に敏感になり、体の感覚(声)を感じとれます。

 

陣痛の邪魔をするものは

・ストレスや不安、緊張

・エネルギー不足、水分不足、睡眠不足

陣痛は自分の体が起こしていることで、自分の体に無理なことはしません。

これらが不足すると体が”無理だ”と認識し、陣痛を弱め休息を取られるようにしますが、

お産の時間が長引きます。

・冷え

体が冷えていると体の働きを弱め、陣痛が弱くなりお産が長引きます。

 

陣痛時の痛み刺激により、いわゆる脳内ホルモンと呼ばれる「エンドルフィン」が分泌されます。

エンドルフィンには鎮痛作用があり、陣痛が強くなるにつれ多く分泌されます。

また、エンドルフィンは「幸せホルモン」とも呼ばれることがあり、気分を高揚させ、多幸感をもたらせる

働きがあります。

しかし、緊張が強いと「カテコラミン」という物質が分泌されて、陣痛を起こすホルモンである「オキシトシン」

の分泌を抑制し、陣痛が弱くなりお産に時間がかかります。カテコラミンはエンドルフィンの分泌を弱めるため、

痛みを強く感じさせます。

 

では、リラックスするためにはどんな方法があるでしょうか。探してみましょう。

・好きな音楽を聴く

・好きなものを食べる(陣痛が始まったら体重のことは一旦忘れて、好きなものや元気になれるものを食べましょう)

・入浴する(破水をしたら入浴はしないでください)

・楽な姿勢を探す

・体を冷やさない(腰を温めると気持ちいいですよ)

・眠る(ぐっすり眠れなくてもいいので、陣痛の合間にうとうと寝ましょう)

・あせらず赤ちゃんのペースに合わせる(お産は赤ちゃんのペースもあります。待ってあげましょう)

・ゆっくりできる時間を持ち、赤ちゃんのことを考えたり、お産の時にリラックスするイメージを作っておきましょう

 

リラックスして過ごすためのポイント

・陣痛が始まったら時計を見てカウントしたり、陣痛アプリに入力するなどすると緊張するため、だいたい

何分間隔くらいかな・・・と時々見る程度ににしましょう。

・痛みが強くなり通常の呼吸が難しくなってきたら、ゆっくり息を吐くようにします。

背中を丸くしてお腹の赤ちゃんを見て、赤ちゃんに向かって「がんばれーーー」「一緒にがんばろうねー」

という気持ちで「フーーー、フーーー、フーーー、フーーー」とできるだけゆっくり息を吐きます。

息を吐くことにより、体の余分な力が抜けてリラックスし、また無意識に息を吸うことができるため赤ちゃんへの

酸素の供給が増えます。いきみたくなってからも、ゆっくり息を吐くと自然ないきみが入ります。

・四つん這いになって腰を回したり振ったりしてみましょう。腰の痛みが和らぎ、赤ちゃんの向きが整う手助けに

なります。

・眠れなくて緊張するようであれば、歩いたりスクワットをしたり体を動かしてみると、お産を進める手助けになり、

休憩時にリラックスを促します。

・足指や太ももの内側をマッサージしてほぐしたり、足湯もリラックスを促します。

・いつ終わるんだろう、何時になるんだろうと先を見ると、長く辛いと感じます。

登山も下から頂上を見ると、まだまだ道のりは遠く苦しいと感じますが、「今」「この場所」を楽しみ

進んで行くと、いつのまにか頂上に近づいています。

お産も赤ちゃんに会えることを楽しみに、「今」を赤ちゃんとがんばり、一回一回の陣痛を乗り越えることで

赤ちゃんとの対面が近づいてきます。

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