ホルモン補充療法
更年期から閉経期にかけて、女性ホルモン(エストロゲン)が減少するため、更年期障害が起こると考えられています。その失われた女性ホルモンを補い、症状を改善する治療方法です。一方、ホルモン補充療法を行っても症状が改善しない場合は別の病気を考える必要もあります。
※副作用の関係でホルモン補充療法を始める前に、問診、検査を行いホルモン補充療法が適切か否か調べます。
代替療法(ホルモン剤を使わない治療法)
漢方
何らかの理由でホルモン補充療法が出来ない方、ホルモン剤を使いたくない方に広く利用されています。症状を緩和して日常生活を改善することが期待されます。更年期障害の症状に応じて、いくつかの漢方薬を使い分ける必要があります。自分に合ったものを見つけましょう。
プラセンタ療法
アンチエイジングや美容の分野で注目されていますが、プラセンタ注射は更年期障害治療薬として健康保険で認められた薬剤です。健康保険で使用する場合と、自由診療で使用する場合があります。健康保険で使用する場合は、使用上のルールを遵守することが求められます。皮膚、脳、関節機能といった更年期障害以外の改善を期待して使用する場合は自費診療となります。
エクオール
女性ホルモンによく似た物質です。大豆イソフラボンが腸内細菌によってエクオールに転換し女性ホルモンのような働きをすることによって、更年期症状を緩和するものと考えられています。
自律神経改善薬
自律神経系の緊張不均衡を改善し「自律神経失調症」「更年期障害」に有効とされています。