小児科医のつぶやき
昨日今日と夏のようなお天気ですね。今日も暑い中、5人のベビーちゃんが健診に来てくれました。
暑さのせいなのか、偶然か・・・ここ最近「寝てくれない」「置いたら泣く」という相談が多かったので、少しその話をしたいと思います。かつて、私の長男も全然寝てくれなくて、自分まで苦しくて悲しくなっていたことを今も鮮明に思い出します。体重がしっかり増えているのに(しっかり飲んでいるのに)、泣いてばかりとなると、ママ達も、解決策が見つからなくて不安でいっぱいになりますね・・・。
2週間健診くらいまでは、おっぱいが足りなくてずっと泣いているベビーちゃんもいるかと思います。でも、音に敏感でぐっすり眠れなかったり、おなかのガスがたまっていて仰向け寝が苦しかったり(泣くからまたおっぱいをもらって、さらにおなかが苦しくなっている場合も・・・)、たくさん着込んで暑くて眠れなかったり、おっぱい以外にも、本当にささいな不具合がベビーちゃんにはたくさんあるのだと思います。そういった不具合に対してベビーちゃん自身が少しずつ順応してきますが、時間のかかる場合もありますね・・・2か月、3か月(←だいぶ先ですね・・・)になってくると、きっとベビーちゃんの気持ちがわかってきて、ママも楽になってくると思います。
3人を出産した今、ずっと泣いていた長男にもっとうまく接してやれたかを考えても、あれで精一杯だったかもしれないと思います。でも、ひとつ皆さんにメッセージを送るとすると、「待つ」ということがいかに大事かを伝えたいです。こどもの成長は自分の予測や期待とは違うことが多いです。今できることをいろいろ考えながら、あまり急がず、いいあんばいになってくることを「待つ」のも大事だと思います。