気になる症状
以下の症状があれば産婦人科で相談しましょう。
- 妊娠
※当院では中絶手術は行っておりません。
- 不妊相談
- 月経異常(月経不順、無月経、月経痛、過多月経など)
- 貧血症状または貧血を指摘された場合
- おりもの異常(臭い、色、量)
- 陰部症状(痒み、痛み、不快)
- 腰痛
- 腹痛(排卵痛も含む)
- 性交時痛
- 排尿異常(痛み、残尿感、頻尿、赤い尿など)
- 月経前におこる体やメンタルの不調
- 更年期障害
- 閉経後の様々な不快症状
- 膣から何か出ている(子宮下垂感)
女性検診
申し訳ありませんが、当院では乳癌検診を行っておりません。
近隣の検診可能な施設をご案内させて頂きます。
子宮癌検診
京都府下市町村の癌検診および一般の癌検診を行っています。
超音波検査
経腹超音波検査、または経膣超音波検査を行って、子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣嚢腫、卵巣腫瘍などの異常を調べます。
乳癌検診
申し訳ありませんが、当院では乳癌検診を行っておりません。近隣の検診可能な施設をご案内させて頂きます。
ホルモン検査
月経不順、不正出血、更年期障害などの症状がある場合、血液検査を行いホルモンの状態を調べます。
各種血液検査
貧血、高コレステロールなどの脂質異常、肝臓、腎臓などを調べます。
性感染症
膣分泌物、または血液で調べます。病気の種類によって膣錠、内服薬、点滴薬を使って治療します。
骨粗鬆症(こつそしょうしょう)スクリーニング
骨密度を調べる専用の超音波機器によるスクリーニング検査が可能です。痛みもなく、レントゲン検査と異なり被爆の心配もありません。更年期以降は定期的に検査をして将来の骨折予防に努めましょう。
ブライダルチェック
超音波検査による子宮、卵巣のチェック、風疹抗体の有無、性感染症のチェック、子宮癌検診、貧血検査などを行います。ご希望により検査の追加は可能です。
妊婦健診
夜間、休日の対応が困難なため、妊娠15週までとさせていただいていますが、連携病院(京都山城総合医療センター、京都田辺中央病院)
で分娩予約をされる方は、妊娠中期~後期までは当院で妊婦健診を受けていただくことが可能です。
月経痛、過多月経
まず、月経痛を起こすような原因がないか調べます。子宮内膜症や子宮筋腫が見つかれば、その治療を優先します。(但し、子宮内膜症は初診では3割程度しか見つけられず、見えるようになるのに5-10年を要することが分かっています。)
月経痛の治療には、①鎮痛剤 ②ピル ③黄体ホルモン ④子宮内リング が主に使われ、ホルモン治療(ピルを含む)には子宮内膜症の進行を妨げる作用もあり、かつ、かなりの確率で改善が認められます。
過多月経も月経痛と同様に子宮、卵巣のチェックを行い、さらに貧血を調べる検査が大切です。本当に月経が多いのか、多ければどの程度のものかを判断するには貧血検査を欠かすことはできません。
治療は月経痛に準じますが、貧血があれば貧血治療も必要です。
月経痛、過多月経は我慢するものではなく、治療で良くなります。
月経前緊張症 PMS
排卵後から月経開始(人によっては月経が終了するころ)まで身体やメンタルの不調を感じることがあります。軽症も含めると約70%の女性が抱えているポピュラーな症状です。これは排卵後に分泌される黄体ホルモンの影響と考えられていて、ピルで排卵が抑制されると軽症から中等症のPMSであれば、かなり改善します。
また、ピル以外の薬では漢方薬が使用されていて、有効性も確認されています。
さらに日常生活の見直しも症状の緩和に有効です。面倒くさいかもしれませんが、症状日記をつけて、「いつから」「どのような症状がでるのか」を調べてみましょう。
月経周期変更
ホルモン剤を用いて月経周期の変更を行います。月経を前倒しする方法と、遅らせる方法があります。早めに受診をして頂ければどちらかを選択出来ますが、ギリギリですと、遅らせる方法のみになります。
不妊症
不妊症には様々な段階があります。例えば、「1年以上妊活をしているが、妊娠しない。」「高齢で不安だ。」の場合は、早い段階で一通りのスクリーニング検査を行うのがお勧めです。一方、「二人目を考えているが、月経不順でタイミングが分からないのでタイミングを知りたい。」の場合は患者さんの希望、考えに合わせて段階的に検査と治療を進めていくという方法もあります。
それぞれの患者さんの希望、状態に合わせて相談しながら治療を考えましょう。
「妊娠したい」の最初の相談窓口になれればと思っています。
尚、当院では人工授精は行っていますが、体外受精は行っていません。体外受精が必要な場合には、不妊症専門クリニックと連携して治療を引き継いでもらいます。
一般不妊検査
- 超音波検査
- ホルモン基礎値
- 性病検査
- 癌検診(1年以内に受けていれば省略可能)
- 精液検査
- 子宮卵管造影
- AMH
- 抗精子抗体
- MRI
- 腹腔鏡検査
- ヒューナー検査
一般不妊治療
タイミング療法
基礎体温、超音波検査による卵胞チェック、黄体化ホルモン(排卵を誘発するホルモンです)の分泌検査などを駆使して排卵のタイミングを推定します。
排卵誘発
排卵誘発剤(内服、注射)を用いて、「卵胞を成長させる」「排卵させる」の2つのステップを促進します。
人工授精
正常な精子を選別、濃縮したのち、直接子宮内に注入する方法です。排卵時期を推定してタイミングを合わせます。
避妊
ピルについてですが、現在では超低用量ピルが主体となっていて、高血圧などのリスクがなければ超低用量ピルの副作用はとても少ないです。正しく内服すると避妊効果はとても高く、現在では卵巣と子宮を守ってくれる副効用にも注目が集まっています。
一方、避妊に失敗した場合(コンドームが破れたなど)には緊急避妊ピル(アフターピルとも言います)を性交後72時間以内に服用します。
他の方法としては子宮内に避妊リングを挿入する方法があります。リングに付加されたホルモンの影響で避妊効果が現れます。月経痛および月経量の減少効果も期待できます。但し5年ごとに入れ替えが必要ですが、飲み忘れの心配はありません。
それぞれの方法のメリット、デメリットを考慮して選択しましょう。
更年期障害
「更年期障害」は閉経周辺に発症する症状で、女性ホルモンの低下が原因です。また、「更年期障害」は「症状のデパート」と言われるくらい多彩な症状を引き起こします。「更年期障害」の症状は「自律神経失調症」と重なることが多く、様々な検査を行ったとしても、本当に女性ホルモンが原因なのか不明なことが多いです。このような場合には、まず、更年期障害の治療を開始して効果の有無を観察します。改善が認められると、「更年期障害」が症状の原因であったと分かります。この方法を「診断的治療」と言います。「更年期障害治療」の王道は「ホルモン補充療法」です。「ホルモン補充療法」とは「女性ホルモンが減っているから女性ホルモンを補う」治療のことです。「ホルモン補充療法」以外にも治療方法はありますので、下記をご参照ください。
ホルモン補充療法
更年期から閉経期にかけて、女性ホルモン(エストロゲン)が減少するため、更年期障害が起こると考えられています。その失われた女性ホルモンを補い、症状を改善する治療方法です。一方、ホルモン補充療法を行っても症状が改善しない場合は別の病気を考える必要もあります。
※副作用の関係でホルモン補充療法を始める前に、問診、検査を行いホルモン補充療法が適切か否か調べます。
代替療法(ホルモン剤を使わない治療法)
漢方
何らかの理由でホルモン補充療法が出来ない方、ホルモン剤を使いたくない方に広く利用されています。症状を緩和して日常生活を改善することが期待されます。更年期障害の症状に応じて、いくつかの漢方薬を使い分ける必要があります。自分に合ったものを見つけましょう。
プラセンタ療法
アンチエイジングや美容の分野で注目されていますが、プラセンタ注射は更年期障害治療薬として健康保険で認められた薬剤です。健康保険で使用する場合と、自由診療で使用する場合があります。健康保険で使用する場合は、使用上のルールを遵守することが求められます。皮膚、脳、関節機能といった更年期障害以外の改善を期待して使用する場合は自費診療となります。
エクオール
女性ホルモンによく似た物質です。大豆イソフラボンが腸内細菌によってエクオールに転換し女性ホルモンのような働きをすることによって、更年期症状を緩和するものと考えられています。
自律神経改善薬
自律神経系の緊張不均衡を改善し「自律神経失調症」「更年期障害」に有効とされています。
プラセンタ療法
アンチエイジングや美容の分野で注目されていますが、プラセンタ注射は更年期障害治療薬として認められた薬剤です。更年期障害治療を目的に行う場合は健康保険の対象となりますが、それ以外の目的(アンチエイジング、美容目的など)で行う場合は自費診療となります。
また、健康保険で使用する場合には使用上のルールを順守することが求められます。
尚、注射以外のプラセンタ製剤(内服薬、軟膏など)はすべて健康保険の対象外です。
ワクチン
季節性インフルエンザ、風疹、MRワクチン、子宮頚癌ワクチン等のワクチン接種。
※季節性インフルエンザワクチンについては、防腐剤無添加の妊婦用ワクチンを準備しています。